こんにちは、わかです。
12月にピアノのグレード試験を受けます。曲はシューマンの「トロイメライ」。試験まで、もう2ヶ月を切りました。
……なのに、正直に書きます。まったくやる気が出ません。
(やる気が出ない気持ちそのものについては、「ピアノのやる気が出ない…再開して4年、初めての気持ちと向き合う」にも書きました。)
ピアノの前に座っても気持ちが乗らない。
弾き始めても、なんとなく指を動かして終わってしまう。「本番が近いのに、こんなことでいいのかな」と焦るほど、ますます鍵盤から遠ざかってしまう。そんな悪循環の中にいます。
同じように「試験や発表会が近いのに、やる気が出ない」と困っている方もいるかもしれません。そこで今回は、自分自身に向けて、やる気が出ないときに試したいことをまとめてみました。
そもそも、やる気は「待っていても来ない」
まず最初に、自分に言い聞かせたいことがあります。
やる気は、出てから始めるものではなく、始めてから出てくるものだということ。
心理学では「作業興奮」と呼ばれるそうですが、人は手を動かし始めると、あとから気持ちがついてくることが多いのだとか。たしかに、しぶしぶ弾き始めた日でも、気づけば30分たっていた…という経験は何度もあります。
だから「やる気が出たら練習しよう」ではなく、「やる気がなくても始められる仕組み」をつくることが大切なのだと思います。
やる気が出ないときに試したい7つのこと
1. 「蓋を開けて、1回だけ弾く」をゴールにする
「今日は2時間練習しなきゃ」と思うと、それだけで腰が重くなります。
そこで、ハードルを極限まで下げます。今日のゴールは「ピアノの蓋を開けて、トロイメライを1回だけ弾く」。それができたら合格。続けたくなったら続ければいいし、やめてもいい。
不思議なもので、1回弾くと「あそこ、もう少しこうしたいな」と思う場所が見つかって、そのまま練習に入れることがよくあります。
2. 練習を小さく切り分ける
「曲を仕上げる」という大きな目標は、ぼんやりしていて手がつけにくいものです。
そこで、「今日は冒頭の4小節だけ」「今日は左手だけ」「今日は最後のフェルマータの間だけ」というように、練習をうんと小さく切り分けます。
小さな課題なら、終わったときに「できた」と実感できます。その小さな達成感の積み重ねが、次の日のやる気につながっていきます。
3. 自分の演奏を録音して聴く
少し勇気がいりますが、効果は大きい方法です。スマホで録音して、聴き手として自分の演奏を聴いてみます。
弾いているときには気づかなかったミスタッチ(間違い)がひどすぎる」「ここの音が大きすぎる」「歌いきれていない」といった具体的な課題が見えてくると、練習の目的がはっきりして、自然と手が動くようになります。
また、何日かおきに録音を残しておくと、自分の変化が目に見えるので励みにもなります。
4. 本番から逆算して、ざっくり計画を立てる
やる気が出ない理由のひとつは、「何をすればいいのか分からない」ことかもしれません。
試験日から逆算して、2ヶ月をざっくり分けてみます。
- 最初の3〜4週間:苦手な箇所を洗い出して、部分練習で解決していく
- 次の3週間:通し練習を増やし、曲全体の流れや表現を固めていく
- 最後の1〜2週間:本番を想定して、1回目で弾く練習・人前で弾く練習をする
カレンダーに書き出すだけでも、「今週はこれをやればいい」と分かって気持ちが軽くなります。
5. 「なぜこの曲を選んだのか」を思い出す
練習が続くと、曲が「課題」になってしまって、最初に感じたときめきを忘れてしまいがちです。
そんなときは、好きなピアニストのトロイメライを、楽譜を置いてただ聴いてみます。シューマンがこの曲に込めたもの、自分がこの曲に惹かれた理由。それを思い出すと、「こんなふうに弾きたい」という気持ちが少しずつ戻ってきます。
6. 疲れているなら、ちゃんと休む
やる気が出ないのは、怠けているのではなく、心や体が疲れているサインのこともあります。
毎日長時間の練習を続けていると、気づかないうちに疲れがたまっていることも。思い切って1日ピアノから離れて、散歩をしたり、ゆっくり眠ったりするほうが、結果的に練習の質が上がることもあります。
「休む」と決めて休むのは、サボりではありません。
7. 宣言して、自分を応援してもらう
最後は、この記事そのものです。
「12月にトロイメライで試験を受けます」と、こうしてブログに書いておけば、少しだけ背筋が伸びます。家族や先生、友人に話しておくのもいいと思います。誰かが見守ってくれていると思うと、ひとりで抱え込むよりずっと心強いものです。
おわりに
やる気が出ない自分を責めても、ピアノは上手になりません。むしろ、責めるほどピアノが遠くなってしまいます。
だから今日は、「蓋を開けて1回だけ弾く」ところから始めてみます。
試験まであと2ヶ月。トロイメライの、あのやさしい夢の世界を、自分らしく届けられるように。焦らず、でも少しずつ、前に進んでいきたいと思います。
同じように本番を控えている方、一緒にがんばりましょう。





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